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症状別治療方法

歯と歯ぐきの境目が削れているのは「くさび状欠損」

今回は「歯と歯ぐきの境目が削れている」症状についてお話ししたいと思います。
同じ症状でお悩みの方や、詳しく知りたい方の参考になれば幸いです。

歯と歯ぐきの境目が削れているのは「くさび状欠損」

30〜40代くらいになると、歯と歯ぐきの境目の歯の側面が削れている場合があります。文字通り「削られ」「抉られ(えぐられ)」欠損してしまい、‶くぼみ″が出来ている状態です。

 

歯が削れるというと、虫歯をイメージするかもしれませんが、歯と歯ぐきの境目が削れているのは虫歯ではなく、「くさび状欠損」と呼ばれています。「くさび状欠損」とは一体何でしょうか。

くさび状欠損とは?

くさび状欠損は、歯と歯ぐきの境目が削れて失われる、‶摩耗症″の一種です。

歯と歯ぐきの境界線にある「歯頚部(しけいぶ)」というところに強い圧力が加わり、少しずつ抉られ摩耗していくことで生じます。

 

一番の特徴は、削られて出来る、‶くぼみ″の形。くさび状欠損は、削れた部分がくさび(楔)状の形に見えるところから、このように呼ばれています。では原因は何でしょうか?

くさび状欠損の原因

くさび状欠損が生じる原因は幾つかあります。

 

一昔前までは、削れる原因は歯ブラシが強すぎるからだと言われていましたが、近年は、それに加えて「歯ぎしり」や「食いしばり」、さらには「噛み合わせの悪さ」も原因の一つに挙げられています。

 

いずれの場合でも、歯と歯ぐきの境目にある歯頚部に強い圧力がかかり、組織が摩耗し削れてしまうというのが共通のポイントです。

 

虫歯の場合は、虫歯菌が酸を作り出し、酸によって歯が溶かされますが、くさび状欠損は「歯ぎしり」や「食いしばり」など過度な圧力によって歯が削れてしまいます。どのような症状が現れるのでしょうか?

くさび状欠損の症状

くぼみ(段差)

歯と歯ぐきの境目が削られて生じるくぼみ(段差)は、削られた部分がくさび状にはじき出されて形成します。歯頚部に過重な圧力がかかって生じたもので、虫歯ではありませんが、自然治癒もしません。

一方、出来たくぼみが浅く、他に症状がなければ、経過観察とする場合があります。欠損(くぼみ)がまだ浅く、患者さんにとって問題になる症状が出ていないからです。

 

治療が必要になるのは、欠損が深く、「知覚過敏」や虫歯の起こるリスクが高まっているときです。

知覚過敏

知覚過敏とは、虫歯でもないのに、冷たいもの・熱いものが歯に触れたとき、しみたり痛みを感じる症状です。

 

くさび状欠損では、歯と歯ぐきの境目が削られることで「歯肉退縮」が起こり、外からの刺激が神経に伝わりやすくなり、知覚過敏の症状が現れます。

 

本来、歯の神経はエナメル質や象牙質など歯を作る成分(歯質)に保護されていますが、くさび状欠損の症状が進行すると、歯質が削られて薄くなり、歯の神経に近づいてしまうのです。

 

その結果、冷たいアイスや熱いコーヒーを飲んで歯がしみたり、歯ブラシが当たっただけで痛みを感じたりもします。

虫歯になりやすくなる

くさび状欠損は虫歯ではありませんが、放置したまま欠損部分が深くなっていくと、象牙質(歯の組織の一部)が露出してしまい、虫歯になりやすくなります。

 

欠損がひどい時は最悪の場合、歯の神経の治療になる場合もあるので注意が必要です。くさび状欠損自体は虫歯でなくても、症状が進行することで、虫歯になる原因を作ってしまいます。

くさび状欠損を放置しないほうがよい

「歯と歯ぐきの境目が削れている」状態になったら、そのまま放置しないことをおすすめします。確かに、欠損が浅い初期段階では経過観察になることもありますが、そこからさらに進行して知覚過敏の症状が現れると、日常生活に支障をきたすようになるからです。

 

例えば、知覚過敏の状態で食事会やパーティーに参加するとしたらどうでしょう。目の前には美しく彩り豊かな料理。きれいな盛り付けに心を奪われ感動するかもしれません。しかし、食べ物を口に入れるたびに痛みを感じたり、歯がしみたり、「キーン」となったりして歯のことばかりが気になってしまい、せっかくの美味しい食事が楽しめません。

 

他にも、自分の息や空気が当たったり、歯ブラシが触れただけでも痛みや違和感を覚える日常が続くとしたら…。このように実生活に支障のある問題ですから、くさび状欠損になったら放置せず、早めに対処するのがベストです。

 

では、くさび状欠損の治療はどのように行われるのでしょうか?

くさび状欠損の治療法

くさび状欠損の治療法は、欠損部分の深さや進行度によって対応が異なります。進行度が初期段階にあり、欠損部分のくぼみが浅く虫歯を併発するリスクもなければ、経過観察となる可能性が高いです。

 

一方、すでに虫歯ができているケースでは、虫歯の治療を行い、歯頚部に詰め物や被せ物をして対応します。

 

虫歯がなく知覚過敏の症状が現れているケースでは、知覚過敏が軽症の場合は、象牙細管(象牙質にある細い管)に塗り薬を塗り、神経の通り道を塞ぐ処置をします。

 

痛みやしみがひどく、食事もままらないほど知覚過敏の症状が強く出ている重度の場合は、神経を抜くこともあります。

根本原因の解消にはマウスピースも有効!

くさび状欠損の根本原因は、歯ぎしりや食いしばりにあると言われています。この悪い習慣をやめなければ、いくら治療してもまた元に戻ってしまうということです。

 

歯ぎしり・食いしばりは、起きている間は意識してやめられますが、問題は就寝中です。寝てる間は意識をコントロールできず、無意識のうちに歯ぎしり・食いしばりをしてしまいます。

 

そこで、就寝中の歯ぎしり・食いしばり予防法として、マウスピースの使用も有効な対策です。マウスピースは、装着するだけで簡単に歯ぎしり予防ができ、頭痛、肩こり、いびき、不眠症など副次的な効果も期待できます。

さいごに

「歯と歯ぐきの境目が削れている」状態は自然治癒しないので、放置すれば進行するだけです。初期の段階で早めに歯科治療を受けて対処することをおすすめします。

 

「虫歯じゃないのに歯がしみる」「歯磨きするとき痛い」「違和感がある」など、些細なことでも気になることがあれば、ぜひ遠慮なくご相談ください。

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